化粧品成分辞典
◆◆化粧品成分用語辞典◆◆
◇水・・・・・ 水分 私たちの健康と美容を守る優れたミネラルバランスを持った、体の体液に近い水。
*海水に含まれる元素と生体ミネラルの役割:参照
◇BG(1.3-ブチレングリコール)・・・・ 保湿成分 適度の湿潤性と抗菌作用があり、皮膚に対する刺激もないので化粧品として有用である。
◇グリセリン・・・・・ 保湿・柔軟成分 保湿剤としてまた皮膚に対する柔軟剤として製品ののび、滑りを良くする。
吸湿性を有し、皮膚に対して潤いを与え、しっとりとした感触を与える。
◇ソルビトール・・・・・ 保湿・柔軟成分 皮膚や口腔粘膜に対して、高濃度でも毒性や刺激性が全く無く、保湿剤・柔軟剤として各種化粧品に用いられる。
◇ツルレイシ果実エキス・・・・・(苦瓜・ゴーヤ) 植物抽出エキス ビタミンCを安定的に含有し活性酸素抑制・美白の働き。
◇ソウハクヒエキス・・・・・ 植物抽出エキス 白い肌を保つ成分が含まれ、紫外線により活発になったメラニン色素の活動を抑え、シミやそばかすを防ぐ効果がある。
また、潤いを補う効果もあるので日焼けしてかさついた肌の手入れに有用である。
化粧品に応用すると、美白や消炎作用、発毛促進作用、フケ・かゆみの防止作用がある。
◇オタネニンジンエキス・・・・・ 植物抽出エキス 主要成分はサポニン・アミノ酸・ビタミン類。配糖体であり、代謝促進作用、血行促進作用があるといわれている。化粧品に配合すると、肌荒れ・小じわ・ニキビ・脱毛・フケ防止などに効果がある。
◇加水分解酵母エキス・・・・・ 保湿成分 各種アミノ酸、ビタミン、核酸関連物質、ミネラル、有機酸、たんぱく質、糖質、脂質などの成分が含まれ、保湿作用、細胞賦活作用がある。
◇ローヤルゼリーエキス・・・・・ 保湿成分 欧米では古くから長寿の妙薬として尊重してきた。成分は、たんぱく質、炭水化物、脂肪、酵素、ミネラル、ビタミン類(パントテン酸が特に多い)などにより構成され、細胞を賦活し、皮膚組織の新陳代謝を促進し、シミ・小じわを防ぐ作用があり、さらに皮膚の保湿を高める。また、ローヤルゼリーにのみ含まれる、ヒドロキシデヤシ酸は優れた抗菌作用を有する。
◇アロエベラエキス‐1・・・・・ 植物抽出エキス やけど・切り傷・擦り傷などに、粘膜を塗布するなど民間薬として伝承されており、皮膚の損傷の治療効果が期待できる。保湿効果、消炎効果があり、肌荒れを防ぐ目的で化粧品に使用されている。紫外線吸収効果やメラニン生成を抑える効果を持つ成分が含まれる。
◇カッコンエキス・・・・・ 植物抽出エキス 生薬名は、葛根でイソフラボン配糖体、ダイジンなどを含む。発汗、解熱作用があり、古くから利用されてきたがエキスの利用は最近になってからである。化粧品では、保湿・美白などを目的に使用されるが、高いコラーゲン合成促進作用が注目され、しわ・たるみ改善作用を有する素材として期待される。
◇クロレラエキス・・・・・ 植物抽出エキス たんぱく質をはじめβ‐カロチン、ビタミンB群、ミネラル、必須アミノ酸などが豊富に含まれ、保湿作用や皮膚細胞を活性化する働きがある。
◇オリーブ葉エキス ・・・・・植物抽出エキス 成分にエレノル酸を含み、抗ウイルス作用を有し、ヒドロキシチロシル成分は、抗炎症作用を有し、DNA損傷を防止し、ヒトを保護する作用もあるといわれています。
◇褐藻エキス(モズクフコイダン)・・・・・ 保湿成分 皮膚の保護効果が期待できる。皮膚への水分補給による保湿機能の改善にも貢献し、皮膚の清浄な生理作用を妨げることも無い。
◇加水分解コラーゲン・・・・・ 保湿成分 毛髪の損傷を防止し、また毛髪に柔軟性と光沢を与え、帯電防止効果により、櫛通りを良くする。皮膚には、乾燥した皮膚に水分を保持し、肌荒れを防ぎ、潤いとしなやかさを維持する。
◇甘草エキス・・・・・ 植物抽出エキス カンゾウエキスは洋の東西を問わず、古来から生薬として、刺激緩和、解毒の目的で使用された。生薬甘草の成分はサポニンの一種であるグリチルリチンで、この結晶は砂糖の約50倍の甘味がある。このほか、リキリチン・イソリキリチンなどを含み、クマリン・アミノ酸・糖類も含む。グリチルリチンは、抗アレルギー作用、抗炎作用などの副腎皮質ホルモン様作用を示す。優れた刺激緩和消炎作用を期待して化粧品に広く使用される。
カンゾウに含まれるグラブリジンが、麹酸に匹敵する美白効果のあることが見出された。
◇生コーヒー豆エキス・・・・・ 植物抽出エキス セルライト及び、水太りの解消、体脂肪減少機能性成分としての研究データがある。(脂肪吸収抑制作用、脂肪蓄積抑制作用、脂肪分解促進作用、脂肪燃焼作用)
デキストリン 基材成分 粘りを増す。(食品にも使用する。)
◇PCA‐Na ・・・・・保湿成分 NMF(天然保湿因子)として重要な役割を果たしている。非常に吸湿性があり、皮膚や毛髪に良好な湿潤性を示し、柔軟性と弾力性を与える。皮膚や目に対して、高濃度でも刺激はほとんど無い。
◇グリチルリチン酸2K・・・・・ カンゾウの根の成分で、解毒作用、抗アレルギー、抗消化性潰瘍作用が認められている。皮膚科領域において、急性や慢性の皮膚炎に対して著しい効果を持つといわれている。副腎皮質ホルモンに比べて作用は緩和的で副作用は無い。
◇アラントイン・・・・・ 基材成分 細胞増殖作用があり、表皮組織を形成し、創傷を治癒するため、創傷、皮膚潰瘍、やけどなどの手当てや湿疹などの皮膚疾患にも用いられる。毛根を刺激し、育毛を促進する。
イノシトール ビタミンB群の一種で、肌荒れを防ぐ。脱色の予防。
◇アミノカプロン酸・・・・ 中性アミノ酸で、抗ヒスタミン剤であり、プラスミンに起因する出血症状、炎症、アレルギー症状を改善する。湿疹を含む各種皮膚炎に有効であり、医薬品として使用されている。皮膚刺激を抑制する目的で化粧品に配合される。
◇コメヌカフインゴ糖脂質・・・・・ 保湿成分 保湿剤、肌荒れ防止剤、細胞賦活剤として化粧品に用いられる。
◇水添えレシチン・・・・・ 保湿成分 天然の界面活性剤の働きもある。
◇リゾレシチン・・・・・ 保湿成分 複合脂質の一種で、リポゾームと同様、細胞膜の組成と非常に良く似ているため、肌内部の細胞まで浸透し、細胞膜に取り込まれるように入り、保湿効果を高める。
◇スクワラン・・・・・ 保湿成分 水素添加して得られるスクワランは化学的に安定した、代表的な良質オイルである。皮膚刺激はほとんど無く、エモリエント効果に優れている。特に高級化粧品には欠かせない成分のひとつである。
◇クエン酸・・・・・ 収れん成分 緩和な酸で、収れん作用やキレート作用を持ち、酸化防止剤などとして幅広く化粧品に用いられている。生体成分であるため安定性が高い。
◇リンゴエキス・・・・・ 保湿成分 ブドウ糖、果糖、ベントサン、ショ糖、ペクチン、ガラクトアラバン、ソルビット、リンゴ酸、クエン酸、クエルセチン、タンニンなどの成分を含む。保湿効果、皮膚の柔軟化効果、保護作用があり、肌をしっとりなめらかにして小じわを予防する。
◇タイムエキス・・・・・ 植物抽出エキス しそ科の植物で、古来から治療薬として、消化器の障害や呼吸器の疾患に使用されてきた。化粧品に配合すると、収れん作用、清浄作用、保湿作用、紫外線吸収作用がある。
◇ハチミツ・・・・・ 保湿成分 ギ酸、乳酸、リンゴ酸、ゴム質、ロウ質、アセチルコリン、ビタミンB群を微量含んでいる。化粧品には、皮膚をなめらかにする性質があるので使用される。
◇ベントナイト・・・・・ 基材成分 天然の粘土鉱物である。粘・yの持つ天然のマッサージ効果と驚異的な吸着性で、毒素や角質、過剰な皮脂を包み込んで取り除き、同時にミネラルを補給します。天然素材なので吸着力が強く、毛穴の奥の汚れや、黒ニキビ、化粧のりを改善する。臭いも吸着する性質がある。備長炭の十数倍ものマイナスイオンを発生させ、血液やリンパ液に滞っている不純物を集めて排泄する働きがあり、体内の毒素を排出する。
◇ノバラエキス・・・・・ 植物抽出エキス バラは古来から癒しの薬。糖、タンニン、没食子酸、ペクチンを含む。老化防止、保湿効果、抗炎症作用、収れん作用、鎮静作用などがあるといわれている。
◇ヒノキオイル(香料)・・・・・ 天然成分 フィトンチッドやセドロールなどが森林浴と穏やかな安らぎ気分の効果をもたらす。セドロールは睡眠導入の香りとして注目されています。
◇海塩・・・・・ 保湿成分 ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムそのほか多数の微量イオン成分が皮膚細胞にエネルギーを与え、お肌の新陳代謝を促進し、潤いを与える。また、ボディケアでは、体内の水分排出により痩身効果と美肌効果が期待できる。ヨーロッパでは、海水とともに、海藻を用いたタラソテラピー(海洋療法)が盛んである。
◇ニガリ ・・・・・保湿成分 主に塩化マグネシウムを含み、角質層に水分を与え、お肌の乾燥を防ぐ。さらに、皮膚細胞の活性化や皮膚の皮質成分であるセラミドの合成も高めます。
◇ペンチレングリコール・・・・・ 保湿成分 保湿性、抗菌性を有する。
◇フェノキシエタノール・・・・・ 防腐成分 殺菌作用があり、グラム陰性菌に対し特に有効である。