「EGF」・「フラーレン」ってなに?
「EGF」ってなに?
”上皮細胞増殖因子”(Human Epidermal Growth Factor)と呼ばれ、1986年ノーベル賞を受賞しました。
EGFは、血流を良くし、血管を修復しコラーゲンの蓄積をうながいます。火傷による皮膚移植や、角膜切開による傷の回復促進などの目的に、医療の分野で使用されています。
人間は年齢を重ねるにしたがい、hEGFの分泌量が減少します。これが肌の老化の主な原因です。
EGFを肌に補給することで、新しいみずみずしい皮膚細胞の新生を促します。つまり老化現象を逆行させることができるのです。
高純度のEGFは、大量に生産されるようになった現在でも大変高価なものですが、ようやくスキンケアの分野でも利用されるようになりました。
皮膚細胞自体が余分なEGFを受け入れられなくなるという自動調節機能を持っているため、必要以上に分裂や、増殖を引き起こすことがなく安全なものと言えます。
EGFを配合した化粧品は、細胞組織を活性化してシミをなくし、色素の沈着を予防し、皮膚の弾性を高めるなどの効果があり、皮膚の老化防止を目的とした化粧品の成分として、今後ますます注目されると思われます。
「フラーレン」ってなに?
フラーレンは炭素原子からなるクラスターで、炭素の同素体です。この発見で1996年ノーベル賞を受賞しました。
炭素は、人類にとって必要不可欠の元素のひとつですが、それだけにフラーレンの発見は、大発見と言えます。
その後の研究で、自然界にも微量ですが存在することがわかってきました。太古の昔から健康に良いとされてきた「Shungite」という黒鉛ケイ石、高級墨、などです。また、宇宙空間にも存在し有害な紫外線を減少させていることなどもわかってきました。
フラーレンの最大の特徴は、生体に有害である活性酸素など活性分子種を、分子レベルでスポンジのように消去吸収して無害化してしまうことです。
フラーレン配合の化粧品は、メラニンだけを作らせないようにするという従来からの美白のアプローチではなく、原因物質である活性酸素などを無害化することにより、美白と皮膚老化防止の両立が可能となります。
これが最大の効果です。